こんにちは。長岡京市の学童、かにさんキッズ(Kanisan KIDS)です。

これから学童保育をご検討されていらっしゃるみなさまに、ここではお子さまに適した学童保育の選び方についてご案内いたします。

民間学童の料金は高い!?安い!?

お子様が毎日通う学童保育の利用料は保護者にとって大変気になるところだと思います。公営の学童保育(放課後児童クラブ)であれば1か月数千円程度。なのにかにさんキッズでは1日当たり3,000円程、単純に比較すると全く料金が異なります。

では、なぜこのように大きく料金が異なるのでしょうか。実際のサービス内容を比較してみながらご説明していきたいと思います。

学童施設の種類

学童保育には大きく以下の2つがあります。

公営公設学童保育

公営公設学童保育(公設学童)は地方自治体などが運営主体となっている学童保育です。

公設学童の施設は主に小学校の敷地内に併設されていたり、近隣の児童館などの公営施設などに設置されていたりします。そのため運動場や体育館など、一部の学校施設が利用できることもあります。公営施設のため通常日曜日や祝祭日はお休みとなり、預けることができません。また、対象は小学校4年生までとなります。

また、公設学童は地域ごとに開設されているため、住んでいる場所によって通う学童が決まります。お迎えに便利な地域外の公設学童に通う、のように場所を選択することなどはできません。施設自体が学校近隣になるため、車での送迎などのサポートはありません。

公設学童の料金は比較的安価ですが、一般的に公設学童保育には所得や就労状況などの入所基準があり、これらを満たさないご家庭の場合は入所が制限されるほか、申し込みの際にこれらの審査が必要になります。

例えば、保護者が就労している場合でも、就労形態が在宅勤務(リモートワーク)の場合や、産休・育休の期間中の場合、夏休みなどの短期間の利用などでは入所基準を満たすことができず、入所ができないというケースもあります。これらの基準、利用条件などは自治体により決められています。

公設学童の利用目的は主に保護者の就労時間中、児童を安全に預かることが目的となります。公設学童の場合、一般的に宿題のサポートや習い事のサポートなどはありません

民間学童

民間学童は一般企業やNPO法人などが運営主体となっている学童保育です。地元の企業などにより運営される直営の施設のほかにも、全国的にチェーン展開をするフランチャイズ事業の施設などがあります。

かにさんキッズは京都府長岡京市内の地元企業が運営している直営の民間学童のひとつです。

民間学童の施設の場所はさまざまで、いろいろな地域からの入所ができるため、他の小学校の子どもたちとの交流ができるという特徴があります。またそのため、離れた地域からも通えるように車での送迎サービスを実施している施設も多くあります。入所基準も施設ごとに自由に定められており、多くは専業主婦やパートタイムの方、夜遅くまでのお預かりなど柔軟に利用できるような基準が設けられています。

民間学童ではお預かり時間も幅広く土日、祝日の対応や夜間の延長預かりのほか、夕食の提供サービスなどを提供するものもあります(かにさんキッズは日曜日、祝日はお休みとなります)。また、公設学童との併用も可能なため、特定の期間や曜日だけ民間学童に通うという利用方法をされる方も可能です。

また、公設学童が小学校4年生までのお預かりに対し、多くの民間学童では小学校6年生までをお預かりの対象として受け入れています。

民間学童での学習については、定員を設けることでよりきめ細やかな支援が行えるようにしたり、英会話や音楽、習い事のプログラムを設けて学習指導を充実したりすることで、児童の教育、成長をサポートするものもあります。

かにさんキッズではこれらの民間学童の特長となる幅広いサービス、プログラムを設けています。

学童保育の比較表

公営公設学童保育とかにさんキッズ(民間学童)の違いを表にまとめると以下のようになります。

比較項目公設公営学童保育Kanisan KIDS(民間学童)
預かり時間・延長×
夕方まで
最長18時30分

夜間延長あり
最長20時まで
預かり対象小学校4年生まで小学校6年生まで
利用条件
制限あり
両親の就業証明が必要
審査あり

制限なし
就業証明など不要
営業日
日・祝以外営業

お盆、年末年始、日祝以外営業
利用目的就労時間中、安全に預かる事が目的。時間中は主に自由に遊べる時間。就労時間中、安全にお預かりする事。
宿題はもちろん、預かり時間中に英語、図書等の学習プログラムなどで人を育てる教育を提供。
放課後の時間の有効利用と進級や今後の通塾時のお子様の負担を減らすことを目的とする。
保護者の在宅勤務による預かり×
不可

預かり可
産休中の預かり×
不可
産休中は自宅で預かることが出来るので退会する必要あり

産休中も預かり可
夏休み・冬休みだけの利用×
不可

預かり可
送迎×
なし

あり
費用月5,000円~
所得に応じて変動
月60,000円前後
週5回通所の場合
教育面の充実無し
宿題ができるかどうか

宿題はもちろん、学校では不十分な部分を補足。
要望により音楽、プログラミング等の教育を追加。
スタッフ
国の基準による学童指導員を配置

国の基準にとらわれない教育に精通したスタッフおよびび外部講師

※ 公設公営学童保育は京都府内の例。自治体によりルールが異なる場合があります。

学童保育の検討に重要な「利用目的」

この公設学童とかにさんキッズ(民間学童)の比較表をご確認いただくと、さまざまな点でもかにさんキッズでは公設学童とは異なる基準を設けていることがわかりますが、その中でも特に重要な検討要素のひとつは「利用目的」です。

民間学童も公設学童保育と同じ、お子さまの時間を過ごすためのものではありますが、この目的は全く異なります。かにさんキッズの考え方はこの放課後の貴重な時間をお子様にとって、また保護者にとっても価値のある時間になるような工夫をしています。

通常、公設学童では同じ小学校に通う児童との交流などはあるものの、多くの時間は自由に遊ぶだけの時間となっています。1年生から6年生まで、保護者のお仕事が終わるまでのこの時間を計算すると1日4時間、月20日換算(夏休み等の長期休暇期間を除く)で合計「5,760時間」の時間を使うことになります。

5,760時間、これは1日起きている時間を16時間とすると360日間分。約1年間を丸々遊んで過ごしていた、と捉えることもできます。もちろん実際は「ただ遊んでいただけ」ではなく、遊びの中などで大切な経験を得ることも多いと思いますが、逆に他の方法で有効的に使える時間が丸1年ありますよ、というひとつの目安になります。

では、この5,760時間をより良い形で過ごすにはどのような方法がよいのでしょうか。

お子さまの5,760時間をどう過ごす?

お子さまにとって、この時間の使い方にも注意が必要です。もともとお子さまは学校で一生懸命頑張った後に学童保育に通います。もしここでさらに教育一辺倒の学童保育にしてしまうと当然ながら集中力も続かず、お子さま自身が疲れてしまい、メンタルが持たないことも多くあります。

例えば学習塾や英会話教室のように学習だけに集中し、成果が求められる場のような施設ではメンタル面での不安だけでなくお子様が心から楽しむことができず、学習自体が嫌いになってしまい、その結果期待したほどに伸びない、という結果を招くリスクもあります。

その状態でさらに成果を得ようと学習塾や英会話教室に通う回数を増やしたり、もっと評判の良い塾や英会話教室に変えたりするような選択をしてしまうと、その結果、お子様の心と身体の負担だけでなく、保護者の費用負担も倍増し、いわゆる悪循環になってしまいます。

これが今まで子どもの放課後の過ごし方に悩みを抱える保護者のみなさまが通ってきた道でした。

かにさんキッズが目指す学習の好循環

かにさんキッズは、このような保護者のみなさまのお悩みを解決するために作られた新しい民間学童です。

かにさんキッズの考え方は「お子さまが楽しい場所である」こと「負担になる時間でないこと」を基本にしています。しかし放課後を過ごす長い時間を大切に、そしてバランスよく有効的に使っていただくために、児童の皆さんが楽しみながら自然と学習を取り入れる空間を提供しています。

かにさんキッズは学習塾ではありませんので、必ずしも一定の成果をお約束するものではありません。ただ、リラックスした空間の中で得られる学習の体験や学校では習わない重要な部分を補足してあげることにより、今後進級して学習塾や英会話教室などが必要になったときにも、お子さまが学習を継続するための心や身体の負担も大きく軽減されます。

このような成長の好循環によってその結果、お子さまの学習の支援だけでなく保護者の費用負担も軽減され、大きなメリットとなることがこのかにさんキッズの大きな目的のひとつでもあります。

「お子さま」個人に届くかどうか

民間学童にはかにさんキッズのような直営の施設だけでなく、全国に展開している大手のフランチャイズ支店(チェーン店)もあります。CMやネット広告などで広く宣伝されているため、よく見聞きする名前の学童を検索して比較検討されていらっしゃる方も多いと思います。

このようなフランチャイズの学童は、ファーストフード店のように本部の経営方針に従って指導のノウハウや宣伝手法などの提供を受けて運営されるもので、プログラムの品質などは全国どこでも一定の水準が保たれていることがメリットの一つとなります。一方で、経営の拡大に向けて全体的な評判を得るために顧客満足度中心の運営となってしまうことがあるため、一部の学習成果などだけに注力し、お子さま個人個人の心や身体に目が届きにくいサポートになってしまうというリスクがあります。

仕組みはあくまで万人向けの指導を広く全国に展開するための事業となっているため、その指導方法があなたのお子さまに適した方法かどうかは必ずしも一致しません

さらに、フランチャイズ経営では大規模な経営を安定し、全国で一定の定員を維持するために入所費用の多くが広告宣伝費や加盟金に転嫁されているものも多くあります。もちろんこれらは経営にとって当然必要かつ重要なものなのですが、利用者にとってはただ高いだけで、あまり意味のない費用負担になってしまいます。

有名な民間学童の費用が高額になりがちな理由のひとつはサービス内容だけでなく、このような大規模な経営を維持するためのものでもあるため、お支払いする費用が本当にお子さま個人の利用目的や価値に見合ったものかどうかを判断することも重要です。

また、全国の平均的な評判は良いからといっても、フランチャイズの運営者は支店によって違うため、支店ごとの雰囲気も全く変わります。同じ学童の名前でもあくまでも運営しているのは「違う人」であるため、フランチャイズ支店であっても中の人によって様子が異なる点には注意が必要です。

チェーン店で同じメニューが提供されたからといって、お子さまごとに感じ方や効果は全く異なるはずです。評判の平均点が高いことが必ずしもあなたのお子さまにとって良いこととは限りません。平均点だけを追い求めるような方法ではなく、「お子さま」ひとりひとりにしっかりと目が届き、個人へのメッセージを伝えられるかどうかが重要だとかにさんキッズは考えます。

お子さま自身が「好き」であること

「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。

成績に伸び悩み、慌てて塾に通わせてもそれが「好き」でなければ当然成績は思うように伸びません。まずは「キライにならないこと」が第一です。そしてさらに「好き」になってくれることが非常に重要で、その結果「将来的に費用の負担が少なくして成績の向上が期待できる」という効果が生まれるのだ、とかにさんキッズは考えています

重要なのは多くの人の平均値ではなく、あなたのお子さま一人だけが本当に必要としているものを選択すること、そしてお子さまが「好き」になれることを選択することです。

学童保育をお選びになる際はご自身のお子さまの視点に立って、実際に説明会などにご参加してみて、お子さまと一緒に体験した上で、これらの違いについてもぜひ比較してみてください。

かにさんキッズはフランチャイズ経営ではなく直営の学童保育です。地域に根差した環境でお子さまひとりひとりに寄り添い、常に保護者やお子さまのご意見を取り入れながら少しでもご要望に沿った学童保育にしまいりますので、お子さまの大切な時間をぜひかにさんキッズにお預けください。